NEVER SAY GOODBYE千秋楽 その1
2006年5月8日 日々のヅカ結局私は千秋楽が初見となりました。
長くなりそうなので、公演の感想と、8日の出来事を分けようと思います。
で、まずは公演感想から。
今回、スカステのステージインフォとかプロダクションノートとか、一切見ないままの初見となりました。
ただネットに書かれた感想はあちこち読んでいたのと、先週になってプログラムだけ先行して買ったので、だいだい「こんなかんじかなー」という想像はしてました。
千秋楽だけあって、みなさん渾身の演技だったと思います。
一番びっくりしたのが、タニちゃんが歌えてる(爆)
いやー、「当人比でうまくなってる」とは聞いてましたが、ここまでちゃんとやれてるとは思ってませんでした。タニちゃんお稽古の成果が出てるよ!素晴らしい!そりゃー歌のうまいジェンヌさんに比べたらまだまだですが、普通に芝居に溶け込んだ歌声でした。そしてなんだか男前。最近覚えたニヒルなキャラではなく、やり過ぎない程度に格好良い男でした。
ただ、与えられたセリフや歌では足りない部分の表現まではいたっておらず、ジョルジュと親友になった部分の説得力が足りなかったような。しょっちゅうジョルジュと同じ場所にいながら、もうひとつ心が通いあっている気がしなかった。
そう感じたのはタニちゃんのせいだけではないのかもしれない。ジョルジュは根無し草だけど強い意志でもって、世界を放浪してきた男の筈なのに、なんかまわりに流されているイメージが。ジョルジュはキャサリンの事はすごくよく見ていたけれど、身を置く環境に対してはどこか夢心地に思えた。でもこれもたかこさんがダメとかいうのではなく、なんかセリフが足りないような…。自分自身の問題と、政情の問題の間に、溝を感じました。たかこさんの体調を考えると、表現の演出に配慮があったからなのかなあ、とも思いました。
キャサリンハナちゃんは素晴らしかったと思います。BOXMANの時にも思ったけれど、ハナちゃんはわっかのドレスの芝居よりも、少々現代目のしっかりした大人の女性をやった方が演技が際立つと思います。しっかりした中に、かわいい部分も表現できる。最初反発していたジョルジュにだんだん惹かれていく演技など、とても細やかで良かったです。
ジョルジュと別れるシーンはかなりグッときました。その後から芝居の最後までの流れが慌ただしくて残念だった。なんだか時間切れっぽいまとめ方だなあ、と感じました。
ネットでは「がんばりましょう」評が高かった遼河はるひアギラールですが、これもなかなか良かったと思います。指摘されていた歌声がひっくり返る場所もそう多くなく、だんだん暗い狂気に侵されていく実は肝の小さい男をよく表現していたと思いました。コマロフ磯野さんが絶妙だったのも、よい助けになっていたのではないでしょうか。
他に目を引いたのは、ラ・パッショナリアたっちん。すげえ!ものすげえよ!歌うまい!そしてそれを最大限に活用されている!ちっちゃいのにすごい存在感でした。
個人的に楽しんだのは十輝いりす(笑)。私はSS席の若干下手にいたので、そこから舞台中央を見ると、たかこさん・タニちゃん・十輝いりすはいっぺんに視界に入ってきて、とても良かった(笑)そのかわり上手にいるともちがあまり見られなかったけど。
個人個人の感想の中にも織り交ぜてしまいましたが、芝居の話としてはかなり不満が残ります。ジョルジュとキャサリンの恋物語と、スペイン動乱がどこか剥離したように感じる。だからジョルジュとヴィンセントの心が通いあっているような感じがしない。
なのに、1つ1つのシーンの演出にはぐらかされて、良い物を見たような気にはなっちゃう(笑)
小池先生は役者のキャラクターにあわせたアテ書きは上手な人だから、変に不満が残らないのが不満というか(笑)。
それに見る側の前提として「これがタカハナ最後なんだ」という気持ちがあるから、どこか重ねて見てしまい、必要以上に感動してしまったかも。実際私の周りの客席からは1幕からすでに激しく鼻をすする音があちこちから聞こえてきていたので、なんとなくもらい泣きな気分になっちゃったし。
なんだかんだと書きつつも、とてもとても良い席に恵まれたので、スターさん達がすごく間近で見られ、感動&悲しくて涙している以外は、ずっとニコニコ(ニヤニヤ?)して観劇してしまいました。
東京公演では、たかこさんの回復度合いに合わせて、少しでもたかこさんに動きのある演出が増えたら、もっと良い内容になるのではと思います。飽くまでも無理のない、千秋楽まで休まずつづけられる範囲でですが。
次はサヨナラショーと劇場内でのことを書きます。
長くなりそうなので、公演の感想と、8日の出来事を分けようと思います。
で、まずは公演感想から。
今回、スカステのステージインフォとかプロダクションノートとか、一切見ないままの初見となりました。
ただネットに書かれた感想はあちこち読んでいたのと、先週になってプログラムだけ先行して買ったので、だいだい「こんなかんじかなー」という想像はしてました。
千秋楽だけあって、みなさん渾身の演技だったと思います。
一番びっくりしたのが、タニちゃんが歌えてる(爆)
いやー、「当人比でうまくなってる」とは聞いてましたが、ここまでちゃんとやれてるとは思ってませんでした。タニちゃんお稽古の成果が出てるよ!素晴らしい!そりゃー歌のうまいジェンヌさんに比べたらまだまだですが、普通に芝居に溶け込んだ歌声でした。そしてなんだか男前。最近覚えたニヒルなキャラではなく、やり過ぎない程度に格好良い男でした。
ただ、与えられたセリフや歌では足りない部分の表現まではいたっておらず、ジョルジュと親友になった部分の説得力が足りなかったような。しょっちゅうジョルジュと同じ場所にいながら、もうひとつ心が通いあっている気がしなかった。
そう感じたのはタニちゃんのせいだけではないのかもしれない。ジョルジュは根無し草だけど強い意志でもって、世界を放浪してきた男の筈なのに、なんかまわりに流されているイメージが。ジョルジュはキャサリンの事はすごくよく見ていたけれど、身を置く環境に対してはどこか夢心地に思えた。でもこれもたかこさんがダメとかいうのではなく、なんかセリフが足りないような…。自分自身の問題と、政情の問題の間に、溝を感じました。たかこさんの体調を考えると、表現の演出に配慮があったからなのかなあ、とも思いました。
キャサリンハナちゃんは素晴らしかったと思います。BOXMANの時にも思ったけれど、ハナちゃんはわっかのドレスの芝居よりも、少々現代目のしっかりした大人の女性をやった方が演技が際立つと思います。しっかりした中に、かわいい部分も表現できる。最初反発していたジョルジュにだんだん惹かれていく演技など、とても細やかで良かったです。
ジョルジュと別れるシーンはかなりグッときました。その後から芝居の最後までの流れが慌ただしくて残念だった。なんだか時間切れっぽいまとめ方だなあ、と感じました。
ネットでは「がんばりましょう」評が高かった遼河はるひアギラールですが、これもなかなか良かったと思います。指摘されていた歌声がひっくり返る場所もそう多くなく、だんだん暗い狂気に侵されていく実は肝の小さい男をよく表現していたと思いました。コマロフ磯野さんが絶妙だったのも、よい助けになっていたのではないでしょうか。
他に目を引いたのは、ラ・パッショナリアたっちん。すげえ!ものすげえよ!歌うまい!そしてそれを最大限に活用されている!ちっちゃいのにすごい存在感でした。
個人的に楽しんだのは十輝いりす(笑)。私はSS席の若干下手にいたので、そこから舞台中央を見ると、たかこさん・タニちゃん・十輝いりすはいっぺんに視界に入ってきて、とても良かった(笑)そのかわり上手にいるともちがあまり見られなかったけど。
個人個人の感想の中にも織り交ぜてしまいましたが、芝居の話としてはかなり不満が残ります。ジョルジュとキャサリンの恋物語と、スペイン動乱がどこか剥離したように感じる。だからジョルジュとヴィンセントの心が通いあっているような感じがしない。
なのに、1つ1つのシーンの演出にはぐらかされて、良い物を見たような気にはなっちゃう(笑)
小池先生は役者のキャラクターにあわせたアテ書きは上手な人だから、変に不満が残らないのが不満というか(笑)。
それに見る側の前提として「これがタカハナ最後なんだ」という気持ちがあるから、どこか重ねて見てしまい、必要以上に感動してしまったかも。実際私の周りの客席からは1幕からすでに激しく鼻をすする音があちこちから聞こえてきていたので、なんとなくもらい泣きな気分になっちゃったし。
なんだかんだと書きつつも、とてもとても良い席に恵まれたので、スターさん達がすごく間近で見られ、感動&悲しくて涙している以外は、ずっとニコニコ(ニヤニヤ?)して観劇してしまいました。
東京公演では、たかこさんの回復度合いに合わせて、少しでもたかこさんに動きのある演出が増えたら、もっと良い内容になるのではと思います。飽くまでも無理のない、千秋楽まで休まずつづけられる範囲でですが。
次はサヨナラショーと劇場内でのことを書きます。
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