私のテーブルのすぐ近くに座っているコムさんをちらちらと見つつも、ディナーショーの始まりを告げるアナウンスがあり、照明が落とされた時点で、自分の椅子の向きを修正。
普通のホールの席と違って、全部平たい床だし、丸テーブルを取り囲む形で並べられている席は、うまくステージが見えなくて、なかなか自分の場所を確保しにくい。
自分の隣の人の頭が、ステージまでの目線の間に思いっきり入ってしまって困る。「あ、ここかなー」と決めても、また前の人も位置をずらしたりして、なかなか落ち着かない。
そうこうするうちにショーが始まる。

プロローグ〜
 Vamos A Bailar(サジタリウス)
 アマール・アマール(ノバ・ボサ・ノバ)

NUIT〜
 雨の凱旋門(凱旋門)
 夜霧のモンマルトル(ウィ・ウィ・パリ)
 Night and Day

Hooked on 宝塚メドレー

赤と黒〜
 赤と黒のバラード
 はじめての恋
 恋のよろこび
 恋と野望
 恋こそ我がいのち(赤と黒)

タカラヅカ フェイバリッツ〜
 雨に唄えば(雨に唄えば)
 散りゆきし花の舞(巌流)
 月の満ちるころ(王家に捧ぐ歌)
 花に散り雪に散り(忠臣蔵)

フィナーレ〜
 心の翼(テンダー・グリーン)
 愛 はるかに(ザ・ドリーマー)
 世界に求む(王家に捧ぐ歌)

アンコール

歌は…さすがでした。圧倒されてしまった。
客席の間を通って歌いながら、お客から差しだされたハンカチで「つつっ」と汗をぬぐって返すたびに、その周りのお客からドッと笑いが起こるのは、さすがとうこちゃん(笑)。

赤と黒はとうこちゃんが長年やりたい演目で、ドラマ仕立てで曲が流れるんだけど、うーん…中村A先生…演出が良くないと思う…。ちょっと眠くなってしまったぞ…<寝ないけど

「月の満ちるころ」はラダメスとアイーダの一人二役で歌ってくれたんだけど、オペラで見ていたらとうこちゃんの顔がそれぞれのパートを歌っているとき、別人の顔になっててびっくりした。「君は北島マヤか」と問いたいくらいに表情が違った。そして歌い終わった後、「アイーダとファラオ」のデュエットを聴いていただきました」って言って、一瞬会場がシンとなって「アイーダとラダメスだって、もうみんな反応鈍すぎる(笑)。もっとはやく突っ込んでくれなきゃ」って、場内大爆笑。

歌いながら客席をまわるシーンってのは結構あって、だいたいは歌いながらまたステージに戻っていくんだけど、一度だけ客の出入口のドアから退出したんだけど、私はほんとにドアちかくだったので、歌い終わって悠々と部屋を出ていったとうこちゃんが、みんなの視界から消えたと思われる場所まで来た途端、びっくりするようなダッシュで次の準備に戻っていくのを見た!もうホントにすごいダッシュ。その後ろ姿はとってもかっこよかった。ジェンヌさんの見えない影のがんばり、みたいなものがかいま見られたようで、すごく感激してしまった。

最後の方の曲では、最後列の雪組さんたちの所まで歌いながらやってきて、ニッコリ。その後コムさんとは他の生徒さんより長い間微笑んで見つめあってたりしてて、なんか萌え〜。

そんなこんなで、とうこちゃんサイコーと、とても楽しい時間を過ごしたのだけど、ザ・スクラッチさん…演奏相当にイマイチだったよ。ちょっとお金払って聴く演奏じゃなかったよ。裏打ちのテンポとかずれまくってて、とうこちゃんが気の毒だったよ。そのずれて変になった演奏に引きずられずに、曲想を崩さず歌いきったとうこちゃんも、ナニモノ?てかんじだったけど。
昔バンドマンだったこともあるダンナに言わせたら、PAもサイアクだったらしく、「○○さんが出るんだから、他は多少手を抜いてもファンはありがたがるだろ」的な仕事をしている他のスタッフには、ちょっぴり怒りを覚えてしまった。

帰りがけ、またホテルからすぐに電車に乗らずに宝塚駅まで歩く途中にダンナから「晩ごはん何する?」て聞かれて、ずっこけた私だった。さっきまでやってたのは「ディナー」ショーだっつーの。
いろいろと不満もあるけど、全体的には楽しい一日だった♪

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